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【ハロウィン×昔遊び】トイレットペーパーのミイラ巻きゲーム|遊び方と令和アレンジ

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目次

白い行列の記憶から

昭和48年、母に手を引かれて

トイレットペーパーと聞いて私の頭にまず浮かぶのは、行列です。

昭和48年のオイルショック。スーパーの前に母親たちが早朝から並んだ、あの騒動。私はまだ小さくて、母に手を引かれ、意味もわからないまま列の端に立っていました。張り詰めた大人の声。抱えきれないほどの白い包み。あれは大変だったんだぞと、父が晩酌のたびに繰り返していたのを覚えています。

あの時代、トイレットペーパーは争ってでも手に入れるものでした。

今は笑いの道具になっている

それが今、子どもの手にかかると笑い声のもとになる。

ハロウィンのパーティーで白いロールをぐるぐる巻きつけ合い、ミイラになって騒ぐ。あの緊張感を知っている世代からすると、なんとも平和な光景です。

紹介するのは、トイレットペーパーを使ったミイラ巻きゲーム。ハロウィンの定番でありながら、昭和の子どもがやっていたお化けごっこの血をまっすぐ受け継いだ遊びでもあります。

道具は白いロールが一本。それだけで教室もリビングも会議室も、笑いの渦になります。

ミイラ巻きゲームとはどんな遊びか

昭和にハロウィンはなかった

私が子どもの頃、日本にハロウィンはありませんでした。

十月末といえば運動会の余韻が残る時期で、かぼちゃは煮物で食べるものであって、顔を彫るものではない。日本でハロウィンが行事として一般化したのは平成に入ってから、街のイベントとして爆発したのはさらにその後です。

では昭和の子どもがお化けごっこをしなかったかというと、それは違います。

包帯とちり紙のミイラごっこ

夏の肝試し。押し入れのお化け屋敷ごっこ。白いシーツをかぶった幽霊役。

そして忘れられないのがミイラごっこでした。誰かが親の救急箱からくすねてきた包帯を、駄菓子屋の前でぐるぐる巻きにする。包帯が足りなくなると、ちり紙やトイレットペーパーが登場する。母に見つかってこっぴどく叱られたのも、今となってはいい思い出です。

トイレットペーパーで人を巻くという遊びは、昭和の子どもがとっくに発明していた。それがハロウィンという舞台を得て、堂々と遊べるようになった。ミイラ巻きゲームとはそういう遊びだと私は思っています。

海外のミイラ巻きと、やってはいけないこと

海外ではMummy Wrap Gameという名前で、ハロウィンパーティーの定番として長く親しまれてきました。学校行事や地域のイベントでも、チーム対抗の競技として行われます。

なお海外には、他人の家の庭木にトイレットペーパーを投げるいたずらの風習もあります。あれは立派な迷惑行為で、地域によっては処罰の対象です。日本で真似をするのはやめましょう。紙は人を笑わせるために使うものです。

道具と人数

項目内容
道具トイレットペーパー、一チームにつき一本から二本
あると便利タイマー、ゴミ袋、養生テープ、撮影用のスマホ
人数二人一組から。四人から十二人ほどがよく盛り上がる
対象年齢三歳ごろから大人まで
場所室内で、風のない場所
所要時間一回三分から五分

道具代がほぼかからない。昔遊びというのは、たいていそういうものでした。

遊び方

チームを分ける

二人一組が基本形です。巻く人と、巻かれるミイラ役に分かれます。

三人から四人のチームにして一人を複数人で巻く形にすると難易度が下がり、小さな子でも参加できます。人数が多いときは、この形が向きます。

ミイラ役が立ち位置につく

ミイラ役は両足をそろえて立ちます。腕は体の横に下ろすか胸の前で組むか、先に決めておきましょう。

床に養生テープで印をつけておくと、途中で位置がずれません。

合図で巻き始める

よーい、どん。足元から上へ巻き上げます。

紙を引っ張りすぎないこと。焦って強く引くと、必ず途中で切れます。切れたら端を軽く重ねて巻き直せばいいというルールにしておくと、揉めずに進みます。

判定は三部門で

三分ほどで切り上げるのが、ちょうどいい塩梅です。判定基準はいくつか用意しておきます。

速さの部は、一番早く一本を使い切ったチーム。美しさの部は、巻き目が均一でミイラらしいチーム。アイデアの部は、ポーズや装飾で笑わせたチーム。

速さだけで決めると、不器用な子がずっと悔しい思いをします。表彰の枠を複数持っておく。私が地域の子ども会で学んだなかで、いちばん役に立ったことかもしれません。

片付けも勝負にする

終わったら、みんなでゴミ袋へ。どちらのチームが早く片付けられるかをもう一勝負にすれば、子どもは喜んで動きます。

昭和の遊びは片付けまでが遊びでした。缶けりの缶を元の場所に戻す、あの感覚に近い。

守ってほしいこと

顔と首は巻かない。目、鼻、口は必ず出す。ここだけは絶対です。

首まわりは巻くとしてもごく緩く。きつく巻くのは論外。

巻かれた人は歩かない。足がそろっているので、転ぶと手が出せません。

床に落ちた紙は滑るので、こまめに寄せる。小さな子は紙を口に入れないよう、大人が近くで見守る。紙のほこりが出るので、呼吸器の弱い人がいる場合は換気を。使った紙はトイレに流さない。大量に流すと詰まります。

顔は出す、巻かれた人は歩かない。この二つを最初に全員で確認しておけば、ほぼ安心です。

令和のアレンジ

記録を残してタイムアタック

スマホのタイマーを大画面に映し、チームごとの記録をホワイトボードに書き出す。それだけで遊びが競技に変わります。

去年の最高記録は二分十四秒。数字が残ると、来年も遊びたくなる。行事が続く仕組みは、たいていこうした小さな積み重ねから生まれます。

早回し動画で撮る

三脚にスマホを立て、タイムラプスで撮影する。人がみるみるミイラになっていく様子は、想像以上に面白い映像になります。

十五秒ほどに収まるので、SNSに上げるにもちょうどいい長さです。ハロウィン、ミイラ巻きゲーム、昔遊びといったタグを添えれば、同じ遊びを楽しむ人ともつながれます。

子どもの顔が映る動画を投稿するときは、保護者の許可を必ず取る。ここは令和の作法です。

光るミイラをつくる

百円ショップのLEDライトやペンライトを、巻く前にミイラ役に持たせておきます。

巻き終わって部屋の電気を消すと、紙の内側からぼんやり光るミイラができあがる。驚くほど幻想的で、写真映えもします。夜のパーティーなら試してみてください。

ミイラファッションショー

巻き終わったあと、BGMを流してその場でポーズを決める静止コンテストにします。歩くと危ないので、動かないのが前提です。

黒いマジックで模様を描き足したり、モールで飾ったり。創作の時間を二分足すだけで、遊びの奥行きが増します。

大人の研修に使う

企業研修や懇親会で実際に使われている応用です。ルールを一つ足すだけで、本格的なワークになります。

巻く人を目隠しにして、ミイラ役の言葉だけを頼りに巻かせる。指示の出し方と傾聴の訓練になります。

会話を禁止してジェスチャーだけで進める。非言語のやりとりを体験できます。

一本を三人で使い切るという縛りを入れる。資源配分と役割分担の練習になります。

忘年会や新人歓迎会、地域の親睦会でも通用します。大の大人が真剣にトイレットペーパーを巻いている姿ほど、場を和ませるものはありません。

お題を引いて変身する

くじを引き、お題に沿って巻きます。エジプトの王。包帯だらけのヒーロー。雪だるま。ソフトクリーム。

お題があると、子どもの発想力は一気に跳ね上がります。

芯まで使い切る

昭和世代の本領は、ここです。

私たちの子ども時代、トイレットペーパーの芯は立派な工作材料でした。望遠鏡、けん玉、ロケット、貯金箱。あれで何を作るかが腕の見せどころだった。

巻き終わって残った芯は取っておいてください。オレンジの紙を貼って中にLEDを入れれば、ジャック・オー・ランタンのミニランタンになります。目玉を描けばお化けの人形。二本つなげればハロウィン仕様の望遠鏡。

遊んで、作って、飾る。ゴミを出さずに一日が埋まります。

巻いた紙も、丁寧にほどけば掃除に使えます。窓拭き、床の拭き掃除、油汚れの拭き取り。もったいないという感覚は、昭和が令和に残せる数少ない財産のひとつです。

何が育つか

言葉を出さないと巻けない

もうちょっと下。そこ緩い。動かないで。

巻く人と巻かれる人は、常に言葉を交わさないと成立しません。タブレットの前で一人静かに過ごす時間が増えた今、体を寄せ合って声を掛け合う時間の値打ちは、昔より確実に上がっています。

手と空間の感覚

均一に、隙間なく巻くには力加減と角度の調整が要ります。見えない背中側をどう巻くかを考えるのは、そのまま空間認識の訓練になります。

静止していられる時間

ミイラ役は数分間じっと立ち続けます。これが子どもにはなかなかの試練で、静止する力と姿勢を保つ力が自然と使われます。

失敗が笑いに変わる

紙は切れます。曲がります。ぐしゃぐしゃになります。

それでも誰も怒らない。むしろ失敗するほど笑いが起きる。うまくいかなくても大丈夫という感覚を体で覚えられる遊びは、そう多くありません。

世代差が消える

三歳の子も七十代の祖父母も、同じルールで参加できます。しかも体力差がほとんど勝敗に関係しない。

かけっこや鬼ごっこでは、どうしても大人が有利になる。この遊びは違います。孫にあっさり負ける祖父が出てくる。そこがいい。

白いロール一本から

今年のハロウィンに

タブレットもゲーム機も素晴らしいもので、私は否定するつもりがありません。

ただ、トイレットペーパー一本で部屋中が笑い声でいっぱいになる、あの手軽さと熱量は特別だと思うのです。

昭和の私たちは包帯やちり紙で同じことをやって、親に叱られていた。令和の子どもはハロウィンという看板を掲げて堂々と遊べる。いい時代になりました。

準備するものは一つだけ。今週末、家族で。学童や子ども会で。職場の懇親会で。白いロールを手に取ってみてください。

去年より少しだけ賑やかなハロウィンになります。

芯は捨てないこと

遊び終わったら、芯は取っておいてください。あれで作る望遠鏡は、なかなかのものです。

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この記事を書いた人

昭和49年生まれ。団地の広場や空き地で、毎日のように友だちと遊び回って育った世代です。
ファミコンも好きだったけれど、やっぱり心に残っているのは、竹馬、メンコ、缶蹴り、ゴム跳び…あの頃の外遊びのワクワク感。

子どもたちがスマホやゲーム中心になっていく中で、
「昭和の遊びって、実は今の時代にもめちゃくちゃ価値があるんじゃないか」
と感じるようになり、休日は地域の子ども会で昔遊びを教えたり、会社のレクリエーションで昭和ゲームをアレンジして楽しんだりしています。

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